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おがくずをここに捨てれば身綺麗になれるはずだと思ってました
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差し出したミルキーひとつ頬張ってペコちゃんの顔数えて遊ぶ

目じりから顎へ流れる涙筋 女は今日も美しいのだ

気の抜けたコーラみたいな会話でも飽きないで居るための「友人」

まっすぐな線が書けない二人でもまあるい円でするおままごと

貴女へと切ない雨が降るのなら向かい合わせのてるてる坊主

丁寧なテンパリングをほどこして貴女の毒となろうかショコラ

指先の小さなラメが光るたびそれを恋だとしてときめいた

ただ赤を唇にひくその人の艶に重ねる罪はあざとい

私とは違う質感違う色ふんわりと舞う髪を舐めたい

うつむいた角度で蝶がとまるなら貴女は百合の花と佇む

熱愛でなくていいからその冷えた掌をただ温めさせて

どこへでも消えていけるよため息は丸い背中にただ寄り添って

淡々と記憶になってゆくものに名前をつけてフォルダに入れる

普通ってなんだろうなと悩むには相性がいいミスドのカフェオレ

ワセリンに埋まる小指が食べたくて唇をまた寒気へさらす

ブラジャーの選び方すらわからない白い乳房を両手でくるむ

セーラーの襟足へ吹くそよ風にジョナゴールドの香りをたどる

桃色の雫をそっとぬぐうよう真白い肌に寄せるくちびる

この恋をどこから愛と呼べるのか小指に塗った赤いマニキュア

カンヴァスの群青色に閉じ込めた白鳥の舞うリズムで息吹く

返却の本のページの真ん中に折りたたまれた愛の賛美を

まっさらであることでさえきらきらと貴女の内は輝くばかり

「恭ちゃんはボブがいいね」と内側にまあるく含む毛先を撫でる

女には女の涙 繋がりを持つのはそれが愛と信じて

可愛さと甘さで生きる少女らの誰もが生える保護色の羽

秘め事と呼ぶことにする月曜の女性専用電車の会話

恋という遊びになんて慣れているはないちもんめ貴女が欲しい

丹念に自我を隠した友人の結婚式のハガキが届く

ジャスミンの香りただよう記憶には子供のような約束ばかり

折りたたみ傘を二人で握ってるその間だけ恋人でしょう
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プロフィール
HN:
中森つん
性別:
女性
自己紹介:
穂村弘さんに影響を受け、2009年、短歌にベクトルをあわせ出発進行。雑誌やメディアでの掲載・採用情報、結社詠草の情報置き場。尊敬する歌人は笹井宏之さん。
結社「未来」の「彗星集」所属しておりました。申し訳ございませんが、歌意の説明は控えさせていただいております。
2011年12月活動休止。2013年4月活動再開。
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