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『哀の甘美』

沈黙を宿す陶器の人形はヒトに似ていることがあるのだ

よろい戸が閉まっていても初風が引き連れてくるアイデンティティー

前壁へ赤いペンキを塗るための濡れたくじゃくの虹色尾羽

てっぺんに家が一軒しがみつき初夏を待ってる(それはつばめの)

少年の水彩絵具に残されたもうからっぽのコバルトブルー

ニセモノの教会堂から見えている水平線と金色の海

朝焼けの低い石垣腰かけるお前の一歩一歩の征服

なごやかに不協和音を聴きながら光と影と愛し合う人

解放者 ソラナックスは目の前の甘美と共に眠りにおちる

<「未来」No.705 2010年10月号>
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短歌として受け入れてもらえるかわかりませんが、感想お待ちしております。
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お久しぶりです。
お久しぶりです。

つんさんの短歌、時々ROMさせていただいております。
今回の短歌は、それぞれに映像が浮かんできて、恰も美術館にいるような素敵な印象を受けました。


一首目の

沈黙を宿す陶器の人形はヒトに似ていることがあるのだ

については、ヒトと片仮名で表記されている部分に、やや違和感を持ちました。そもそも人形はヒトに似ているから人形なのだろうけれど、敢えてそれをヒトと言われているのには、きっと込められた思いがあるのでしょうね。

長々と失礼いたしました。

ムラタカ 2010/10/20(Wed)03:33:59 編集
お返事。
>ムラタカさん
お久しぶりです。こんにちは。

結社に入ってからあまり更新のないこのブログに、ようこそいらっしゃいました。ムラタカさんに見守ってもらえてうれしいです。

毎回いろんなテーマを自分の中で決めて、それぞれの短歌を詠んでおります。今回も思いを込めておりましたので、読みとっていただけて、良かったです。

「ひとがた」である「人形」が「ヒト」に似ているとあえて押し示しているところに、私なりの意味があります。「お人形さんみたい」と可愛い人のことを呼ぶように「人間みたい」と人形を呼ぶような感じでしょうか。でも人形が宿しているのは沈黙なので、何かを語ることはできません。色んな情景を描いていただけるかと思います。

細々とやっておりますので、お暇な時にでもまたいらっしゃってください。ありがとうございました。
中森つん URL 2010/10/20(Wed)14:00:07 編集
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中森つん
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穂村弘さんに影響を受け、2009年、短歌にベクトルをあわせ出発進行。雑誌やメディアでの掲載・採用情報、結社詠草の情報置き場。尊敬する歌人は笹井宏之さん。
結社「未来」の「彗星集」所属しておりました。申し訳ございませんが、歌意の説明は控えさせていただいております。
2011年12月活動休止。2013年4月活動再開。
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