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おがくずをここに捨てれば身綺麗になれるはずだと思ってました
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*万葉大賞*
どれほどに君を好きかを書き記す二十四行分の初恋


作品集に佐佐木先生と辺見先生から、作品に対するコメントが載っていました。

佐佐木先生
「「私の初恋」という題で、二十四行の短文を書いている場面と読みました。あるいは手紙を書いているのかもしれません。君への思いを、自分の内部を掘り進むようにして書いている、青春の貴重な時間が表現されています。」

辺見先生
「「万葉集」の恋唄のような初々しい作風です。とくに<二十四行分の初恋>と表現しているところに、やわらかな抒情性を感じました。清烈なリリシズムを伴っています。」


と評価をいただきました。著名な歌人の方からこのようなコメントをいただけて感動です。この作品は「万葉集とはなんだろう?」と自分で考えたときに「和歌・短歌という恋文」という考えにたどりつき、私自身が中学生だった頃の、ルーズリーフ(便せんは何故だか恥ずかしくって、使えませんでした)に恋する想いを書きつづったラブレターの思い出を、詠んだものです。きちんと選者の方々に伝わって良かったです。

私自身も体調不良から表彰式のみの参加しかできませんでしたが、このような大会で大賞をいただけたこと、本当に嬉しく思っています。記念品は高岡漆器の文入れ(菓子入れ?)でした。とても素敵なものですので、この入れものが使いこなせるような歌人になりたいものです。

賞状記念品

残念ながら、選者の辺見先生は体調不良で表彰席をご欠席なさりました。ですが、表彰式後、佐佐木先生に一言挨拶することができ、「東京から来たの?」と驚かれました。そして恐れ多くも「NHKの短歌大会にも出しましたので、よろしくお願いします」と言ってしまいました!先生は大笑いされておりましたが、場違いですしホントに恐れ多いですよね…。小心者のくせに時々なにをしでかすかわかりません。

ちょっと残念なことがいくつかあったものの、旅行自体はパニックを起こしたり倒れたりすることなく楽しめましたし、金沢の城下町の風景を堪能することができました。

これからもし作品集を手にする機会がある方がいらっしゃいましたら、ひとつ訂正があります。佐佐木先生から私の作品に対するコメントのページで「菊池さん」となるべきところが、別の受賞者の名前になっております。心の中で変換してお読みくださいませ。

表彰式
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薬よしショーツにブラにキャミもよし後はあなたを詰めるだけです

撫子の花を想いて秋の空 富山の地へと旅立ちのとき


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第29回全国万葉短歌大会の表彰式に出席するため、明日から富山に行って来ます。短歌で表彰されるのは初めてなので、今からとても緊張しております。表彰式の後にコンサートなどの催しもあるみたいですが、人がたくさんいる場所、大きな音が出る場所には長居ができないものですから、表彰式だけの参加になります。佐佐木先生や辺見先生のお話を聞くことができないのは残念ですが、かわりに金沢まで足をのばして、ちょっとした療養をしてきたいと思っております。

北日本新聞をとっておられる方は、後日、表彰式の様子と受賞作品と受賞者の名前が新聞に載るようなので、もしよかったらチェックしてみてください。

では。
水たまりキラキラ光り思い出すぬるいコーラを分け合った夏

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うたのわで開催された「オノマトペ!」の歌会(田中ましろさん主催)に投稿した歌です。歌意は「夏が終わり、ともに過ごしたあの人とも別れてしまったけれど、雨上がりにぬるくなったコーラを一緒に飲んだ思い出は、まだこの胸に残っている」というものです。中森つんのこうした短歌は実話であることが多いです。

オノマトペって苦手だな、と思っていたところ、9月23日現在での代表歌「ばらばらと色えんぴつが落ちてったその中にいる黒があたしよ」がオノマトペを使っていたことに気づいて驚きました。使ってんじゃん、自分。

次の歌会は「宝石の歌」に参加しています。これはもう、私らしい短歌を投稿したので、わかる人にはわかると思います。宝石なんだからもっときれいな短歌を詠めばいいのに、と自分ツッコミを入れつつ、猫歌会が開きたい中森つんでした。
羊羹をひとつ携え足早に降り立つ駅は下総中山

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今日のNHK短歌で読まれました。
2回目なのでほどよい緊張感で、楽しむことができました。加藤さんは「羊羹と下総中山の配置の仕方がいい」と褒めていただけました。

下総中山というのは駅名で、実際には無い地名なのですが、生まれ育った私にとっては「街」という気がしていました。その街へ、母の好きな羊羹を持って帰郷する様子を表した歌です。一字字余りなのですが、そこで心が急いでいる様を表現したつもりです。

今回はウクレレさんと短歌共演させていただきました。「ひょっこり」と「瓢箪」という組み合わせがウクレレさんらしいな、と画面の前で頷いておりました。

さて、来週は「窓」がテーマです。次回も奇跡の放送内採用をしているのですが、今度はむしたけさんとご一緒します。よろしくお願いいたします。
まだ知らぬあなたがここにいることに気づきながらも絵本を閉じる

むき出しで泣いている空 不覚にも降ってしまったあなたを拾う


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笹井さんに送る2首。

笹井さんに近づこうとして、彼を知れば知るほど、私から遠ざかっていくことを実感していく。悲しい。私にとって彼は風なのだろう。心をさらっていって、どこか遠くへ流れていってしまった。

もっと早く短歌を始めていれば、笹井さんに関わることが出来たのかもしれない。直接ではないにしろ、お話をすることが出来たかもしれない。彼の何かに触れることが出来たのかもしれないのに。

笹井さんのようになりたいのに、遠すぎて、手が届かない。
NHK短歌さんからまたまた電話がきました。9月20日日曜日(朝7:00~7:30)放送分、東直子さん選テーマ「窓」にて、採用されたようです。

3回目。しかも2週連続。電話越しの担当者さんからも「2週連続はすごいですね、おめでとうございます」って言ってもらえました。ありがとうございます。

東直子さんは「NHK短歌9月号」の「魚の歌」で佳作をいただいていたので感謝しておりましたが、今回のでもう、足を向けて眠れないどころか、加藤さんと東さんの両者に土下座をしてお礼を言いたいくらいです。

実はウクレレさんの「トキオ荘」に入居しました。その効果なんだと一人ではしゃいでおります。私もはれやわたるさんや砂花ことはさん、ひいらぎさんのように一席がとれるようになりたいです。


NHK短歌
http://www.nhk.or.jp/tankahaiku/index.html
ある朝に「醜いままのアヒルの子」母は私にそう言いました

レベル1装備はただの棒だけでラスボスという母に会います

母からの罵詈雑言はおさまらずとも味噌汁は懐かしの味

わかり合うことはできずに私たち同じ時間にコーヒーを飲む


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うたのわにアップした「母親」に関する短歌です。
私はいま実家を出ているのですが、その原因は神経質な母親による過干渉と「母親の愛」と言う名の暴言でした。日々のストレスに加えて、母から受けるストレスでパンクして、もともと打たれ弱かった心がぼろぼろになってしまいました。「これ以上実家にいてはいけない」と思い、彼氏さんの助けを受けてようやく実家を出て、今の生活を手に入れました。それでも、見えないところから受ける母親のプレッシャーから逃れられず、カウンセラーさんにも「未だに母親からのコントロールにとらわれている」と言われるほどです。一首目は実話です。

つい先日、実家に置いてある荷物を片づけに三泊四日の帰省をしてきました。それが二首目、三首目の短歌です(二首目の短歌がなべのふたではないところがポイント。要するに守るすべを持っていないという意味)。私の病気が遺伝性のものであることを認めたものの、自分が今までしたきた過干渉についての非を認めることはなく、むしろ病気ならそばに置いておきたいと言い出しました。それが病気の原因なのに。

結局、きちんとした話し合いができないまま一時休戦となり、帰宅してきました。今朝、新しく購入したコーヒーメーカーでコーヒーを飲みながら、ふと浮かんだのが四首目です。カフェイン中毒なこの親子はきっと、同じ時間にコーヒーを飲んでいるんだと思います。

色んな形で「親子」というものを実感した、実家帰省でした。
NHK短歌さんから電話が来ました。9月13日放送分、加藤治郎さん選『地名の入った歌』にて採用されたようです。

7月の『星の歌』にて放送されて以来、2回目です。こんなに早く、また採用していただけるなんて思っていなくて、電話が来たとき(夕飯の下ごしらえで、豆腐の水切りをしてました)には、とてもびっくりしました。前回はまぐれだったと思っていたので、これでようやく「実力」なのかもしれないと、ちょっとは思えるようになりました。

今回の短歌は、1か月の休憩期間を終えて再び短歌を書き始めた直後に送ったものだったので、この休憩が無駄ではなかったんだと一安心しています。放送前に、また宣伝させていただきます。

「NHK短歌」
http://www.nhk.or.jp/tankahaiku/
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プロフィール
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中森つん
性別:
女性
自己紹介:
穂村弘さんに影響を受け、2009年、短歌にベクトルをあわせ出発進行。雑誌やメディアでの掲載・採用情報、結社詠草の情報置き場。尊敬する歌人は笹井宏之さん。
結社「未来」の「彗星集」所属しておりました。申し訳ございませんが、歌意の説明は控えさせていただいております。
2011年12月活動休止。2013年4月活動再開。
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